Crean Bandit(クリーン・バンディット)は2012年デビューのイギリスの音楽グループです。2013年リリースの2ndシングル「Mozart’s House(モーツァルト・ハウス)」でモーツァルトの弦楽四重奏第21番をサンプリングしています。
同曲収録のデビューアルバム。日本盤ボーナス・トラックが良いので日本盤を聴きましょう。
個人的には途中で突然ドラムンベースになる「Up Again」、チェロが前面に出てくる「Telephone Banking」、ビョーク風の「Birch」が好みです。
クリーン・バンディット
Crean Banditはクラシック&ダンスミュージックを掲げて活動するグループです。
4thシングル「Rather Be」が大ヒットし、同曲でグラミー賞最優秀ダンス曲部門を受賞しました。
日本が舞台の「Rather Be」MV。
様々なゲストボーカルをフィーチャーしており、新旧様々なテクノ・エレクトロニカサウンドに中南米サウンドやR&Bなどの様々なリズムが合わさり、曲の合間合間に弦楽器の旋律が流れます。
バックで流れる音やメロディが、ゲーム音楽っぽかったり邦楽っぽかったりと日本人にも馴染みやすい雰囲気が出ています。アルバム2曲目の「Extraordinary」なんて完全に小室哲也×宇多田ヒカルって感じです。
作曲者が日本の音楽を知っているのでしょうか。それともゲーム音楽というのは少なからずクラシックの影響を受けているので、テクノ&クラシックという音楽性を目指すとゲーム音楽っぽくなるのが必然なのでしょうか。
メンバーのインタビューで「私達はクラシックを特別な音楽とは思っていなくて、他のジャンルと同じ様に扱い、楽しんでいる」といった趣旨の発言をしていました。大変好感が持て、共感できます。
実際3~4分程度のコンパクトにまとめられたポップスに、独自のバランス感覚でクラシック要素が込められています。
2018年11月リリースの2ndアルバム「What is Love?」は日本を題材にした曲やSekai no owariのギタリストが参加した曲も収録されており、少なくともある程度は日本を意識しているようです。
モーツァルト・ハウス
「Mozart’s House」はさながらOrbitalのような古いハウス風のトラックに男性のラップが乗るスタイルで、バックでモーツァルトの弦楽四重奏21番をサンプリングした音が流れています。
曲の中盤で突然弦楽四重奏パートになり、徐々にダンスビートが乗っかってくる所がかっこいいです。他の曲もそうですが、唐突にとってつけたような弦楽パートが登場する所にセンスを感じます。程よく前衛感が出ており、ちょうどシンプルな曲展開に飽きてくる頃に出てくるので、退屈しのぎにもなります。
前述の通り今風のEDMというよりは昔のハウスという感じで、そこに更にそこまで有名とは言えないモーツァルトの弦楽四重奏第21番を乗せており、なかなかマニアックなサウンドです。アルバム「NEW EYE’S」ではもっとキャッチーでメロディアスな曲も多いです。
曲タイトルは、ウイーンにあるモーツァルトの家(モーツァルトハウス)とモーツァルト×ハウスミュージックをかけているのでしょうか。
ちなみにモーツァルト×ハウスミュージックは、小室哲哉が30年ほど早くやっています。
こちらの記事で少し紹介しています。
小室哲哉の「Mozart in the House」との関係は…きっと無いでしょう。
また、Crean Banditの他のクラシックカバー曲もこちらの記事で紹介しています。合わせてお読み下さい!
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