SFと「クラシック」
「Dr.」の歌詞のストーリーとしては、失敗した恋愛を後悔し「過去を変えたい」と懇願するという感じです。Dr.というのは時空の研究をしている博士ですね。そんなDrが実在している設定なのか、単なる願望なのかははっきりしませんが、MVではDr.が登場し、SFチックな映像作品となっています。
「Dr.」の曲中でも浮遊感のある音が終始ループしており(クラシック的にいうと「モチーフ(動機)」?)、それによりSFの世界観を演出しています。
「SF」とクラシックというのは、「未来の話」と「過去の音楽」という事で一見正反対のように見えますが、親和性がとても高いです。
何と言っても「2001年宇宙の旅」。
R.シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」
は皆知ってるクラシックです。
また「スターウォーズ」を初め数多くの映画音楽を作曲している「ジョン・ウィリアムズ」もクラシックの系譜から生まれた作曲家です。
最近だとエヴァンゲリオン。作中で数々のクラシック曲が流れます。
また林原めぐみの「集結の運命」はエヴァンゲリオンのパチンコ用に制作された曲ですが、かなり本気の弦楽四重奏&混声合唱です。
作曲は鷺巣詩郎。「シン・ゴジラ」のBGMなども手がける大御所作曲家です。
ゲームだと例えば「ゼノサーガ EP1 力への意志」。哲学的世界観のSFゲームにクラシック風サウンドが合います。
私が大好きな戦闘シーンBGM。
7拍子がメインの重厚なサウンドです。「勝てなさそう」感が凄い。
作曲は光田 康典。クロノ・トリガー、クロノ・クロスやゼノギアス・ゼノブレイド等のBGMも担当しています。泣ける曲がとても多い!大好きな作曲家です。
等など。「Dr.」のSF風世界観にクラシック曲を引用しているのは必然なのです。
最後に、個人的に気に入っている安室奈美恵さんの曲を紹介します。
シングル「TSUKI」のc/w曲のBallerina。
派手なダブステップサウンドから突然シアトリカルなメロディが出現する展開の激しい曲です。
とにかく音を聞いているだけで楽しいダンスナンバーです。普遍的に良い曲を歌う安室奈美恵も良いですが、やっぱり激しいR&B曲もキャッチーに聴かせる所が最大の魅力だと思います。
ベストアルバム収録の「Showtime」。
「ジャジャジャジャン!」とベタベタにキメたり、その後のブラスもかなりダサいのですが、そこをおしゃれに聴かせる安室奈美恵マジック。
洋楽チックなサウンドでもやっぱり洋楽アーティストとはセンスが違います。日本人のメロディとリズム。そこが人気を掴んだ理由の一つだと思います。
そしてバッハの「小フーガ ト短調」をサンプリングしている「LOVE 2000」。こちらの記事で紹介しています。
[…] ボレロ/安室奈美恵「Dr.」2018年に惜しまれながら引退した安室奈美恵… […]
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