ムソルグスキー

展覧会の絵/エマーソン,レイク&パーマー 「Pictures at An Exhibition」

今回紹介するのは、エマーソン・レイク・アンド・パーマーのアルバム「Pictures at An Exhibition」です。

エマーソン・レイク・アンド・パーマーというのは1970年代に活躍した3人組バンドで、

いわゆる「プログレッシブ・ロック」というジャンルにあたります。

 

 

1.プログレッシブ・ロックとは

2.エマーソン・レイク&パーマー「展覧会の絵」

3.プログレのおすすめCD

 

 

1.プログレッシブ・ロックとは

プログレッシブ・ロックというのは、ビートルズやローリング・ストーンズなどのいわゆる「ロック」が流行した後に生まれたジャンルです。

ストレートなロックサウンドの後に、試行錯誤を重ねたサウンドを鳴らす実験的なロックバンドが増えました。有名なバンドとしてはピンク・フロイド、イエス、キング・クリムゾン、そしてエマーソン・レイク・アンド・パーマー(ELP)です。

 

特徴としては掴みどころのないサウンドや複雑なリズム(変拍子)、1曲がとても長い曲が多い、クラシックやジャズなど他のジャンルと融合されたサウンド、などです。

 

 

2.エマーソン・レイク&パーマー展覧会の絵

エマーソン・レイク・アンド・パーマー(ELP)の特徴といえば、やはりキース・エマーソンのキーボード・シンセサイザーサウンドです。当時の最新技術だったシンセサイザーを取り入れ、独自の世界観を展開していきました。

 

今回紹介するアルバム「Pictures at An Exhibition」もそんなキーボードサウンドを存分に楽しめます。

 

「Pictures at An Exhibition」はムソルグスキー作曲の「展覧会の絵」を一部抜粋しオリジナルの展開も加え、再構築したアルバムです。

一聴してクラシックのカバーと解りながらも、ELPらしさも100%出ていて全く違和感がありません。

 

原曲の「展覧会の絵」の魅力といえばやはり、「プロムナード」の印象的なメロディです。

絵の展覧会が1曲で表現されており、「プロムナード」というのは「散歩」とか「遊歩道」みたいな意味なのですが、

「プロムナード」→「ある絵を表現した曲」→「プロムナード」→「他の絵を表現した曲」…といったように、様々な絵を見ながら展覧会を練り歩く様子を表現しています。

メインテーマのメロディが曲の途中に(時には調を変えて)何度も出てくるのがクラシックによくあるパターンなのですが、曲の設定がそれに合致しており、しかもとても良いメロディなので曲の世界観に惹き込まれます。

 

そしてなんといってもラストの「キエフの大門」。これまでの長い旅を締めくくるにふさわしい、スケールの大きな曲です。とにかく大団円感がすごい。

ELPの「キエフの大門」も、インスト中心の曲が多く並ぶ中で、「待ってました」と言わんばかりにラストはボーカルのレイクが歌い上げます。もう感動ですよ感動。

 

「原曲を超えている」とかそういう表現をするつもりはありませんが、ぶっちゃけ私は原曲より好きです。

 

そんなELP「Pictures at An Exhibition」ですが、ELPのアルバムの中でも人気があり、よくプログレッシブ・ロックの名盤としても名が上がります。

しかしこのアルバム。カバーアルバムな上に、ライブアルバムなのです。スタジオ録音じゃないんです。

その背景には、不本意な海賊版が出回ってしまったため、それに後追いする形でリリースされた、という経緯があるそうですが、結果的にELPの演奏力の高さとライブの高揚感、そして原曲「展覧会の絵」とELPサウンドの化学反応により、ELP延いてはプログレッシブ・ロックの代表作と言われる程の名盤となったのです。

 

 

 

3.プログレのおすすめCD

ここで個人的に私が勧めたいプログレッシブ・ロックの名盤をいくつか紹介したいと思います。

 

というのも、いわゆる有名所の有名なアルバムというのは、何ともとっつきづらいものも多く、初心者には勧めづらいといつも思います。

有名なものはピンク・フロイドの「狂気」「原子心母」、イエス「危機」キング・クリムゾン「クリムゾンキングの宮殿」あたりなのですが、

印象的なフレーズと派手なサウンドでメロディアスな「クリムゾンキングの宮殿」以外はどうにも難しいです。

ピンク・フロイドは「叙情プログレ」とか言われるのですが、悪く言えば地味なのです。大人のプログレです。

イエスもかっこいいですが、1曲が長い割に盛り上がる部分が一部なのでどうしても退屈してしまいます(クラシック関連のサイトでそれ言うか、という感じですが…)

 

かといってこれらのバンドの他のアルバムが簡単に勧められるかというと…という感じです。プログレッシブ・ロックのパイオニアであり偉大なのは間違いないのですが…

 

というわけで、いきます。

ムゼオ・ローゼンバッハ「ツァラストラ組曲」

イタリアのバンドです。キング・クリムゾンにかなり似ているのですが、流石イタリアなだけあって、情熱的で解り易いです。しかも派手だけど複雑!メロディアスでかっこいい!

前半の組曲「ツァラストラ」だけではなく、他の曲も良いです。特にラストの「永遠の回帰」はド派手ですごい。現代でも全然聴けます。

 

THE ALFEE「STARTING OVER 〜BEST HIT OF THE ALFEE〜」

え?アルフィー?という感じですが、何を隠そうこのアルフィー。日本で数少ないプログレバンドの一つなのです。このアルバムは企画番ですが、プログレッシブ・ロック調の曲や自分達の曲を組曲のようにアレンジした曲が収録されています。

しかもじつはこのアルバム、「展覧会の絵」も含まれています。そしてこのアルフィー。他にもクラシックのカバーアルバムを4枚も出しているのです。まさにこのサイトに相応しい!

Amazonで1円(送料別)で買えます。
プログレ&クラシックの名曲「Nouvelle Vague」。

 

そしてELP。クラシックに興味があるなら「Pictures at An Exhibition」。ゲーム音楽に興味があるなら「恐怖の頭脳改革」。更に派手な曲が並ぶ「Tarkus」がおすすめです。


 

ELP「Pictures at An Exhibition」の紹介は以上です。ボーナストラック(アンコール)の「くるみ割り人形」はこちらで紹介しています。

ELPに影響を受けたゲーム音楽の紹介やバレエ鑑賞のススメもしています。見てみてください。

 

 

ABOUT ME
syro
1984年生まれ。生まれも育ちも長崎市です。 2人の子育てが大変なので、夜中にちまちま記事を書き通勤中と昼休みに曲を聴く日々。 趣味はインドア全般。音楽以外では辛麺と洗濯とトライエースと三島由紀夫と遠藤周作が特に好きです。 好きな作曲家はメンデルスゾーンと葉山拓亮。