2017年に解散した、ハロー!プロジェクト発のアイドル℃-ute(キュート)。
楽曲「夢幻クライマックス」はショパンの「革命のエチュード」とベートーヴェンの「ピアノソナタ第14番《月光》のフレーズを随所に散りばめた楽曲です。
2017年リリース。
原曲はこちら。イントロは「革命のエチュード」動画の0:12~。
その後に続くフレーズは有名な「月光 第3楽章」。曲の各所に登場します。
「夢幻クライマックス」は刺激的な音を散りばめたEDM調の曲となっており、先ほどの2曲のフレーズをチョップ&フリップ(細かく切り貼り)した上でエレクトロサウンドやチェロと混ぜ合わせ、派手なトラックを作っています。
EDMを始めとしたダンスミュージックといえば、体の中まで響かせるような太いシンセベース&バスドラムの存在感が特徴的ですが、「無限クライマックス」は加えてチェロが重低音を強調しており、”踊れるクラシカルEDM”として重要な役割を果たしています。カッコ良いです。
作曲はシンガーソングライターの大森靖子。「無限クライマックス」リリースの1年後、自身もアイドルグループZOCをプロデュース兼任で結成する事となります。
ハロプロ×クラシックといえば、℃-uteと同じハロー!プロジェクトのアイドルBerryz工房が2006年にリリースした楽曲「ジリリキテル」(つんく♂作曲)も「革命のエチュード」を引用しています。
「夢幻クライマックス」は、そちらへのリスペクトも含みつつ、時代に合わせてアップデートされたサウンドと新たな要素でもって制作された、オマージュソングであると思われます。
同じくハロプロでショパンの楽曲を引用している、こちらの記事もどうぞ。
http://classic-variations.com/5752.html