ショパン

革命のエチュード/Berryz工房「ジリリキテル」

ハロープロジェクトのアイドルグループBerryz工房

モーニング娘。の妹分的な存在で、嗣永桃子や熊井友理奈など他方面で活躍するメンバーがいながらも、グループ単位でのヒットには恵まれず、2015年に活動停止となりました。

 

今回紹介するのはそんなBerryz工房の2006年リリースの10枚目のシングル「ジリリキテル」。

イントロ・アウトロ及び間奏で、ショパンのピアノ曲「革命のエチュード」を引用しています。

 

アイドルソング屈指の名イントロです。スーパーカッコいいです。

原曲のメロディとダンス風アレンジがとても良く合っています。

派手なピアノにダンスビートとシンセが重なり、ロバート・マイルズ的な雰囲気を醸し出しています。

 

※ロバート・マイルズはトランス&ピアノな作風が特徴的なダンスミュージック・アーティストです。

代表曲「Children」MV。

 

 

革命

ショパンは膨大な量のピアノ曲を発表しています。ノクターン・マズルカ・エチュード等など…。エチュードは”練習曲”との意味合いを持ちます。

 

そんな中での「エチュード作品10 第12番」「革命」というタイトルが付けられており、革命のエチュードという呼び名で親しまれています。練習曲として作曲されたとは思えないドラマティックな曲です。

美しくクセの無い曲が多いショパンのピアノ曲の中でも異彩を放つ曲です。

 

ショパンのエチュードは他にも、第3番「別れ」や第5番「黒鍵」等がよく知られています。

 

 

また「革命」と言えば、ショスタコーヴィチの交響曲第5番「革命」も有名です。

とにかく冒頭が最高にかっこいい「革命」第4楽章。

ティンパニと管楽器が爆音で鳴り響くザ・ロシアンオーケストラな曲です。スケールの大きい交響曲が多いショスタコーヴィチの入門としても良い曲。私は11番~14番が好きですが…。

 

 

 

Berryz工房はオールタイム・ベストもあるのですが、初期の曲中心の1stベストが聴きやすいと思われます。ビートルズオマージュの「蝉」、ナイスカバーの「ジンギスカン」、オリエンタルな初期の代表曲「恋の呪縛」など収録。

後期の名曲である、中華風ディスコソング「ゴールデン チャイナタウン」・EDM歌謡曲「サヨナラ ウソツキの私」が収録されていないのが残念ですが…。

 

モーニング娘。の影に隠れてメジャーになれなかったBerryz工房ですが、特にイントロが出色の出来な曲が勢揃いしています。イントロマニアにオススメのBerryz工房。

ABOUT ME
syro
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syro:生まれも育ちも長崎市です。二児の子育て中。 趣味はインドア全般。音楽以外ではスマホ収集とトライエースと三島由紀夫と遠藤周作が特に好きです。 好きな作曲家はメンデルスゾーンと葉山拓亮。

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