バッハ

G線上のアリア/STAR☆ANIS「G線上のShining Sky」

今回紹介するのは、子ども向けアーケードカードゲームから派生したアニメ《アイカツ!》で使用された楽曲「G線上のShining Sky」です。

バッハの『管弦楽組曲第3番ニ長調 』の第2曲「アリア(エール)」通称「G線上のアリア」を一風変わった引用をしている楽曲です。


2013年リリースのアルバム『Fourth Party!』収録。

サビのバックで流れるシンセがG線上のアリアのフレーズになっています。サビの出だしでは歌メロはほとんど別の動きをしているため、気づかないくらいさりげないです。

 

チャイムのようなシンセでG線上のアリアのメロディを奏でる部分で原曲のメロディを強調させ、そこからようやく原曲と歌メロがシンクロします。

しかしサビ折り返しのロングトーンを最後に「G線上のアリア」を引用する部分はあっさり終了し、その後はオリジナルの展開を見せます。

 

クラシックの中でも取り分けベタな曲であるG線上のアリアを、クドくならずにさらりと引用するための工夫が凝らしてあります。おかげで鼻につく感じがなく、曲調と合わさってとても爽やかな印象を受ける曲になっています。イントロもG線上のアリアを自然と溶け込ませるように音が配置されています。

 

数あるG線上のアリアを引用した楽曲の中でも白眉モノの一曲と言えるのではないでしょうか。少なくとも私はかなり気に入りました。子ども向けとは侮れない曲です。

よくよく聴いてみると、ベースのプレイもちょっとワイルド過ぎでオカシイです。Cメロからギターソロへの流れもちょっとエモ過ぎます。もしかして子ども向けでは無いのでしょうか。

 

作編曲は『アイカツ!』シリーズの中でもクラシカルな楽曲を多く手掛ける帆足圭吾という方。他にも凄い曲があります。こちらの記事で紹介しています。

 

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バッハの原曲はこちら。

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syro:生まれも育ちも長崎市です。二児の子育て中。 趣味はインドア全般。音楽以外ではスマホ収集とトライエースと三島由紀夫と遠藤周作が特に好きです。 好きな作曲家はメンデルスゾーンと葉山拓亮。

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