チャイコフスキー

《くるみ割り人形》より「金平糖の精と王子のパ・ド・ドゥ」/Panda Bear「Tropic Of Cancer」

ヨーロッパやアメリカで活動する、ポルトガルのミュージシャンPanda Bear(パンダ・ベア)

アルバム《Panda Bear Meets the Grim Reaper》収録の一曲、「Tropic Of Cancer」で、チャイコフスキーのバレエ組曲《くるみ割り人形》「金平糖の精と王子のパ・ド・ドゥ」をサンプリングしています。

2015年リリース。生音のサンプリングと電子音楽を混ぜたサウンドに、浮遊感のある穏やかな男性ボーカルが乗っかる、何とも不思議な作風です。私の知っているアーティストで例えると、Moby×Jonsiみたいな?サイケデリック・テクノポップ?うーん。

 

チャイコフスキーの原曲はこちら。

「序曲」「行進曲」「花のワルツ」など有名な曲が多い《くるみ割り人形》ですが、今回は珍しい部分の引用です。バレエの劇中では「花のワルツ」の次の場面である「金平糖の精と王子のパ・ド・ドゥ」

“パ・ド・ドゥ”というのは、2人(主に男女)でバレエを踊る場面の事を指します。パ・ド・ドゥ”は基本的に4つのパートから成ります。

①アダージョ(ゆっくり二人で踊る)
②バリエーションⅠ(男性が踊るパート)
③バリエーションⅡ(女性が踊るパート)
④コーダ(激しく二人で踊る)

今回サンプリングしているのは”①アダージョ”の部分です。そして《くるみ割り人形》の”③バリエーションⅡ”が、有名な「金平糖の精の踊り」になります。

有名な日本人バレリーナの吉田都による踊り。金平糖の精と言えばこの人。

 

“パ・ド・ドゥ”の中でも特に山場、大一番の”パ・ド・ドゥ”を”グラン・パ・ド・ドゥ”と呼びます。《くるみ割り人形》の「金平糖の精と王子のパ・ド・ドゥ」も、”グラン・パ・ド・ドゥ”にあたります。

 

そんな《くるみ割り人形》の山場の一つである「金平糖の精と王子のパ・ド・ドゥ」。音楽的には知名度低めですが、踊りを含めてじっくり観てみてはいかがでしょうか。

私も持っているブルーレイ。とても派手で賑やかな演出はバレエ初心者に最適です。

 

またPanda Bearの同じアルバム内に、もう1曲クラシックの引用曲があります。こちらで紹介しています。

2つのアラベスク 第1番/Panda Bear「Lonely Wanderer」今回紹介するのはポルトガル在住のアーティスト、Panda Bear(パンダ・ベア)の曲、「Lonely Wanderer」です。 ...
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syro
1984年生まれ。生まれも育ちも長崎市です。 2人の子育てが大変なので、夜中にちまちま記事を書き通勤中と昼休みに曲を聴く日々。 趣味はインドア全般。音楽以外では辛麺と洗濯とトライエースと三島由紀夫と遠藤周作が特に好きです。 好きな作曲家はメンデルスゾーンと葉山拓亮。

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