今回紹介するのはポルトガル在住のアーティスト、Panda Bear(パンダ・ベア)の曲、「Lonely Wanderer」です。
ドビュッシーの「2つのアラベスク 第1番」をサンプリングしています。
2015年リリースのアルバム「Panda Bear Meets The Grim Reaper」収録。リンク先で一部試聴できます。
ドビュッシーの原曲はこちら。
引用されているのは0:15~の部分。
「Lonely Wonderer」は、「アラベスク 第1番」の美しいアルペジオをサンプリングしていながらも、バックで様々な音を鳴らすことで、ドビュッシーの音楽が持つ不穏さや印象主義的な雰囲気をより強調しています。
メロディよりも音の響きを重視し、静けさも感じる曲調はアンビエント的でもあります。美しい音に身を委ねるも良し、音からイメージを膨らませて独自の脳内世界をイメージするも良しな名曲です。
こちらはPanda Bearの最新作『Buoys』のリードトラック「dolphin」。水のサンプリングやギターのフレーズ、歌メロの乗せ方等々コーネリアスっぽい!!
アルバム「Buoys」は刺激的な音が満載のポストロックに仕上がっています。
Panda Bearは、アメリカで活動する、前衛的な音楽を制作するバンド”Animal Collective(アニマル・コレクティブ)”としても活動しています。
こちらはAnimal Collectiveの曲「Jimmy Mack」。いい感じにキャッチーで変態的です。
ちなみにドビュッシーの「アラベスク 第1番」の他の部分(冒頭部)をサンプリングした曲をアリシア・キーズが制作しています。こちらもドビュッシーの美しい音を上手く使用しています。
またPanda Bearの同じアルバム内に、もう1曲クラシックの引用曲があります。こちらで紹介しています。
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