第4楽章冒頭のフレーズが有名なドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」。
ベートーヴェンの次に有名な「第九」です。
初めの1分半でもうノックアウトです。
アニメにもなった小説のタイトルにも使用され、若い人たちにも馴染み深いワードになりました。
小説「新世界より」は、「エログロ和風近未来SF冒険ファンタジーホラー」という感じの何とも言えないジャンルの本編の雰囲気を、「新世界より」というタイトル一言でうまく表現していながらも、本編では表のテーマからは程遠い素朴で物静かな第2楽章をフィーチャーするという粋な引用がなされていました。
第2楽章は「遠き山に日は落ちて」「家路」などの歌で有名で、下校の時間に流れていた学校も多いです。
娘の保育園でも6時に流れる第2楽章。
第4楽章と第2楽章が有名な「新世界より」ですが、第1楽章もとてもかっこいいです。最初から最後まで飽きない大曲なので、是非とも初めから最後まで通して聴いてほしいクラシック曲の一つです。
ちなみにオランダのバンドEpicaが、第一楽章をシンフォニックメタルアレンジした楽曲を発表しています。こちらの記事で紹介しています。合わせて聴いてみてはいかがでしょうか。

前置きが長くなりましたが、今回紹介するRHAPSODYの「THE WIZARD’S LAST RHYMES」は「新世界より」の第4楽章を引用した10分超の大曲です。
アルバム「Rain of A Thousand Flames」のラストに収録されています。
2001年リリース。Amazonで少し視聴できます。
RHAPSODYはイタリア出身のバンドで、「シンフォニックメタル」「メロディック・スピード・メタル」などのジャンルを広めたバンドの一つです。
何と言っても文字通りシンフォニックでメロディックでスピーディです。
例えば、個人的に好きな曲のKnightrider Of Doom。
ゲームのボス戦のようです。聴いていると闘志が漲ってきます。
またバロック音楽調の弦楽器メインの曲や、北欧民謡風の曲もあり、クラシックとバンドサウンドの良いところ取り(派手な所取り?)といった感じのバンドです。
また今回紹介する曲を含むアルバムは、アルバム全5枚からなるファンタジー物語の中の4枚目でもあり、壮大な作品を作るバンドでもあります。指輪物語なんかが好きな人にもオススメできるかも?
「THE WIZARD’S LAST RHYMES」は「新世界より」のドラマティックなメロディや展開を贅沢に使いながらオリジナリティも加えた壮大な曲になっています。
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