SMAPが2008年にリリースしたアルバム「super.modern.artistic.performance」に収録されている曲「ひとつだけの愛〜アベ・マリア」はサビでグノーのアヴェ・マリアを引用した曲です。
残念ながらスマップを始めとしたジャニーズ関連の音源は、ネットで合法的に試聴する手段がありません。CDをお買い求め下さい…。
この曲は、自身もクラシックカバー曲を多く発表している「ポップオペラ」シンガー藤澤ノリマサの作曲となっています。
アレンジャーも藤澤ノリマサの曲を手掛ける前口渉氏が手掛けており、藤澤ノリマサの作風同様、派手なストリングスとシンセが印象的なダンスポップナンバーに仕上がっています。
ちなみに藤澤ノリマサの作品もこちらの個別記事で紹介しています。とても面白いアルバムなので、ぜひご一読ください。
ちなみにクラシックではないですが、SMAPでサンプリング曲、というと「Smac」があります。この「Smac」はデビュー10周年を記念してリリースされたシングルで、過去のSmapの楽曲の歌詞やモチーフを随所にサンプリングし散りばめた、とても面白い楽曲です。特にイントロと間奏が出色の出来です。オリジナルのシンセリフもとてもカッコよい仕上がり。
私のとてもお気に入りの楽曲だったのですが、まぁ色々事情もあってあまり披露される機会のない曲なのです。オリジナルアルバム及びベストアルバムへの収録もありません。残念…。
「世界に一つだけの花」など普遍的なポップソングで国民的人気を博したSMAPですが、その本領は遊び心満載の個性的な楽曲と、新進気鋭アーティストの楽曲を積極的に起用するチャレンジングな姿勢です。
この藤澤ノリマサ作曲の「ひとつだけの愛〜アベ・マリア」を始め、当時の若手バンドHi-Fi CAMP提供楽曲のシングル「この瞬間、きっと夢じゃない」、同じく当時徐々に有名になっていたバンド赤い公園のメンバー作曲のシングル「JOY」など、意外な若手アーティストの楽曲を積極的に起用していたSMAPです。
グノーのアヴェマリアと、バッハの平均律クラヴィーア
グノーのアヴェ・マリアは、バッハの平均律クラヴィーア曲集の前奏曲 第1番ハ長調 を伴奏に歌を付けたものです。
こちらがグノーのアヴェマリア。
こちらはバッハの平均律クラヴィーア。ハ長調のシンプルで美しい旋律。
「ひとつだけの愛〜アベ・マリア」はグノーが付けた歌のメロディを引用していますが、バッハの平均律クラヴィーアが無ければこのメロディもきっと誕生しなかったでしょう。
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