クラシック編

ヴィヴァルディ「蛮族の王ホロフェルネスを討伐した勝利のユディータ」

今回紹介するのは、ヴィヴァルディ作曲のオラトリオ「蛮族の王ホロフェルネスを討伐した勝利のユディータ」です。

私が持っているCDはこれ。バロック時代の雰囲気そのままに、録音も問題なく聴けます。

旧約聖書の中にある物語(ユディト紀)をベースとしています。ジャケットの絵は物語のクライマックスである、主人公の女性ユディトが敵将ホロフェルネスの首を斬るシーンの絵画。結構有名なシーンのようです。

 

 こちらのリンク先のCD音源は全曲視聴ができます。こちらは今どき感のある演奏であり、また歌はソロも合唱も全て女性のみの編成という一風変わったバージョンです。いわゆるピリオド演奏的なのが好きな方は、他の音源を。

 

Antonio Vivaldi

ヴィヴァルディは言うまでもなくバロック時代の作曲家ですが、バロック時代というとやはりバッハが最も知名度のある作曲家と言えます。

確かにバッハの曲は美しく厳かで、楽譜すらも美しいと言われる芸術的な作曲家です。

しかし曲の親しみやすさやポップさでは、ヴィヴァルディの方が勝っていると言えるでしょう。ヴィヴァルディと言えば「四季」が有名ですが、他の曲も同じようにキャッチーな曲揃いです。

 

500曲以上あるヴィヴァルディの協奏曲の中でも、個人的に名曲率が高いフルート協奏曲。その中の1曲。

流れるようなメロディを繰り返しながら、徐々に基音が下降していく曲展開(ゼクエンツ)ヴィヴァルディの十八番です。現代のマイナー系ポップスのお手本のようなメロディライン。

 

 

バロック音楽と言えば宗教音楽。教会の司祭でもあったヴィヴァルディ。もちろん教会音楽も作曲しています。このスターバト・マーテルも捨て曲無しの大名曲です。厳かでありながらメロディアス。

 

はっきり言ってバッハよりもポップで聴きやすいヴィヴァルディ。しかし意外とポップス界ではカバーされないのです。もったいない。ヴィヴァルディの美メロを歌付きでもっと聴きたい!ということで、探してみたら、あったのです。それが、オラトリオ「勝利のユディータ」です。

 

オラトリオ「勝利のユディータ」

ヴィヴァルディのオラトリオ「蛮族の王ホロフェルネスを討伐した勝利のユディータ(Juditha triumphans devicta Holofernis barbarie)」は、ヴィヴァルディが作曲したオラトリオの中で、唯一楽譜や音源が現存するものです。貴重なヴィヴァルディのオラトリオ。

オラトリオは、オペラのように舞台が用意されたり役者が動いたりしません。またオペラほど歌い手にスポットライトを当てず、オーケストラ演奏と歌だけで物語を紡いでいきます。そのため、オペラよりもオーケストレーションやメロディがしっかりしており、CD音源だけで聴くなら断然オペラよりもオススメできます。

 

そんなオラトリオの「勝利のユディータ」。全部で2時間程度の大作ですが、その中でも一番有名な曲は「松明と蛇で武装して(Armatae face et anguibus)」。この曲は凄いぞ。

大迫力で激情的です。協奏曲集『四季』の「冬」の激しさをそのままに、歌を付けたような曲。ソリストのトリルも連発し、純粋にアリアとしても聴き応えがあります。

ちなみにこれは物語の終盤の曲で、ホロフェルネスが暗殺された後、部下が復讐を誓うシーン。上記の視聴リンクで言うとDisc3の18曲目。あっちでは少し音程が上がっていますね。私の持ってるCDは動画と同じキー。

 

「勝利のユディータ」は他にも、「Arma, caedes, vindictae, furores」「Quamvis ferro, et ense gravis」「Agitata infido flatu 」「Non ita reducem」等メロディアスな曲が多いです。独唱が多く、普通に歌モノとしても聴けます。

 

ヴィヴァルディのキャッチーな魅力をヴォーカル付きで堪能できる「勝利のユディータ」。ぜひご一聴下さい。

 

 

おまけ:ラストの終結合唱の初音ミクバージョン。こんなのまであるのか…。

 

 

ABOUT ME
syro
1984年生まれ。生まれも育ちも長崎市です。 2人の子育てが大変なので、夜中にちまちま記事を書き通勤中と昼休みに曲を聴く日々。 趣味はインドア全般。音楽以外では辛麺と洗濯とトライエースと三島由紀夫と遠藤周作が特に好きです。 好きな作曲家はメンデルスゾーンと葉山拓亮。

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