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2015年リリースのゴールデンボンバーの2ndアルバム「ノーミュージック・ノーウエポン」に収録されている曲。
ベートーヴェンの第九をモチーフに作られています。
劣等感に苛まれる主人公(ボーカル本人と思われます)が、成功してもなお満たされず「望むもの全てが手に入らないかなぁ」と嘆く歌です。
原曲のいわゆる「交響曲第9番」は全体としてはニ短調ですが、第4楽章の「歓喜の歌」の部分はニ長調です。
長調に転調し一気に盛り上がりクライマックスを迎えます。
「欲望の歌」もシリアスなロ短調から始まり、サビの部分でホ長調に転調するドラマティックな展開です。 が
結局その明るいホ長調のメロディに乗るのは、卑屈な主人公の子供じみた誇大妄想であり
かなりシニカルな仕上がりとなっています。
「歓喜の歌」とキーは異なりますが、結果的に似たようなメロディを辿ることになります。
特に一番音が高い部分(ラの音になります)が同じタイミングで同じ音になるため、
そこで「歓喜の歌っぽさ」が良く出ています。
PVはヴィジュアル系バンドのMALICE MIZER(Gacktが昔所属していたバンド)や
X JAPAN等のパロディとなっており、PV撮影も知る人ぞ知る「いつもの教会」で撮影されています。
(いつもの教会↓)
原曲とはあえてキーをずらしつつも、引用していると一聴して解るメロディー作りと
壮大な曲展開にあえて空っぽな誇大妄想を乗せる事で原曲との対比を図っている歌詞に
「ただのカバーでは終わらせない」という強い意気込みを感じます。
実はこのバンドの曲はほとんど聴いたことが無いのですが、売れているのもむべなるかなです。
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