日本のヴィジュアル系メタルバンド、摩天楼オペラの楽曲、「初恋は永遠に」。ベートーヴェンのピアノソナタ第8番「悲愴」の第2楽章を引用しています。
2012年リリースのシングル『GLORIA』のカップリング曲。
美しい女性コーラスをフィーチャーしたドラマティックなロックバラードです。静かな曲調から「悲愴」のフレーズがバンドサウンドと共に登場するシーン、そして厳かなコーラスが「悲愴」のメロディを奏で始めるシーンはとても劇的です。
原曲はこちら。ポップスに使用される事の多い、親しみやすいメロディの曲です。
「悲愴」の引用については、こちらのインタビュー記事で少し触れられています。
摩天楼オペラはV系バンドの中でもシンフォニックメタル要素が強いバンドで、シンセストリングスや合唱を取り入れた楽曲を多く発表しています。私が一番好きなバンドの一つです。
メジャー2ndアルバム『喝采と激情のグロリア』収録の、爆走シンフォニックメタルな「Innovational Symphonia」。バスドラ連打一辺倒ではなくメリハリがあり、ツーバスが効果的に曲の緩急を付けています。前半では合唱パートはBメロとして登場していますが、後半では同じメロディが大サビとして登場するドラマティックな構成の曲。曲名はバッハの「インベンションとシンフォニア」のオマージュと思われます。
合唱を伴う二段サビの高揚感が凄い、アルバムラストの表題曲。一曲目「GLORIA」と同じ主題を用いています。これもツーバスが効果的に使用されています。
こちらはメジャー3rdアルバム収録の「天国の在る場所」。とにかく壮大なシンフォプログレメタル。
これも合唱による主題が何度も登場しますが、前半と後半でアレンジや挿入のタイミングが異なる事で、ドラマティックな演出となっています。