ドイツのテクノ/レイヴバンド、Scooterの楽曲「Devil’s Symphony」。チャイコフスキーのバレエ組曲《白鳥の湖》の中の一曲「情景」をサンプリングしています。
2021年リリースの『God Save The Rave』収録。1曲目のイントロダクション的な小曲は、グレゴリオ聖歌の「怒りの日」を引用しています。
19枚目のスタジオアルバム。流行に沿ったEDMサウンドに変化しつつはありますが、ダブステップやトラップなどの要素はほとんど皆無で、トランスの正統進化といった感じのサウンドです。時代に合わせ細かい音作りは変化していますが、根底は変わらず一本筋の通ったレイヴ・ミュージックを提供し続けています。
Schooterはテクノ/トランスサウンドを手掛けるアーティストで、90年代のレイヴシーンを牽引したアーティストの一人だそうです。
彼らの代表曲の一つ「Fire」。
全体的な雰囲気こそ時代を感じますが、印象的なギターリフとシンセ・ビートの融合は今聴いてもカッコいい。
こちらはショスタコーヴィチのジャズ組曲第2番(舞台管弦楽のための組曲第1番)の中の一曲、「ワルツ第2番」をサンプリングしている「The Birdwatcher」。
なんだか2000年頃にタイムスリップしたような音&映像ですが、2016年リリースのアルバム『Ace』収録の楽曲。中盤はちゃんと2010年代のEDM感があります。
ビゼーのオペラ《カルメン》より「ハバネラ」を大胆に引用した「Habanera」。ブレイクからそのままオペラパートに雪崩れ込み、その後シンセが再び盛り上げていく展開がカッコいい。長尺の曲が多く、じっくり且つ大胆に展開していくトランスサウンドは、意外にもクラシックと相性が良いです。
私は、The Prodigyは1stが至高派で、moveとglobeもトランス期が一番好きというくらいこの手のサウンドは好みなので、久しぶりに聴いてうれしくなりました。