ヘンデル

オラトリオ「メサイア」より「ハレルヤ」/Ceui「ガブリエル・コード」

今回紹介するのはCeuiの「ガブリエル・コード」。ヘンデルのオラトリオ「メサイア」の中の1曲である「ハレルヤ(Hallelujah)」(通称「ハレルヤコーラス」)を曲中で引用しています。

「ガブリエル・コード」試聴動画です。

2013年発売のアルバム「ガブリエル・コード〜エデンへ導く光の楽譜〜」の1曲目、タイトル・チューンとなっています。

アルバムを通して”謎解き”を提起するコンセプト・アルバムです。

 

 

こちらはアルバムのリード曲「レボルシオン」MV。

ライブを意識したノリの良い曲。

Ceuiの曲でもバンドサウンドを前面に出した曲です。曲中に合いの手まで収録しちゃってライブで歌う気マンマンの曲ですが、Bメロで突然4/4拍子から6/8拍子にリズムチェンジしますが大丈夫でしょうか。

ライブでリズムに合わせて拳を上げて縦ノリする聴衆は付いてこれるのでしょうか。にわかファンやリズム感の無いファンをふるいにかけるようなドSな曲です。

 

Ceui

Ceui(セイ)はアニメやゲームの主題歌を多く発表している歌手です。

 

タイアップ曲では主に無難なアニソン風の曲を歌っていますが、オリジナルアルバムでは透明感あふれる曲やマイナー調の強い曲、実験的な曲等を多く発表しており、毎回コンセプト色の強いアルバムを出します。断然ノンタイアップ曲の方が良いです。

 

雰囲気としては坂本真綾と霜月はるかを合わせたような感じでしょうか。音数は多くとも隙間を見せるアレンジと透明感のある多重コーラスが特徴です。ピアノやストリングスも随所に登場し、美しい旋律を聴かせてくれます。

 

ヒーリング・ミュージックほど退屈ではなく、シンフォニック・メタル程うるさくない、程良い塩梅のサウンド。

 

「ハレルヤ・コーラス」

今回紹介する曲「ガブリエル・コード」で引用されているのは、いわゆる「ハレルヤ・コーラス」です。

「ハレルヤ」はこちら。

この「ハレルヤ」は、ヘンデルのオラトリオ「メサイア」の中の1曲になります。イエス・キリストの生涯を歌う「メサイア」は3部からなり、全てを演奏すると2時間半になる超大曲です。「ハレルヤ」は第2部のラストを飾る曲。

 

 

「ハレルヤ」ばかりがクローズアップされるオラトリオ「メサイア」ですが、真におすすめしたいのはその後です。最後の第3部はバロック時代の宗教音楽の中でも屈指の劇的で美しい曲揃いです。特に第3部4曲目の「ラッパが響いて…」からラストの「アーメン」までの流れは圧巻です。

なんとボーカロイドバージョンも存在する「ラッパが響いて…」。

 

 

ガブリエル・コード

6分を超える壮大な曲である「ガブリエル・コード」は、イントロからド派手なシンセSEとティンパニーが鳴り響き、「ハレルヤ」をアレンジした歌メロとコーラス、シンセストリングスが代わる代わる登場します。

 

曲展開は、様々な短いパートや間奏を挟みながら2種類の主題的メロディが交互に登場する独特の構成です。片方の主題は「ハレルヤ」のメロディを引用しており、もう片方はオリジナルの旋律ですが歌詞が「ハレルヤ」を引用しています。

 

2種類の「ハレルヤ」ベースの主題が交互に登場し曲を盛り上げます。派手なシンフォニックサウンドでありながら、ロックやメタルではなく、ダンスミュージックやブラックミュージック風でもなく、独自のサウンドを展開しています。

 

「派手なシンフォニックサウンドは好きだけど、シンフォニック・メタルはギターやドラムがうるさくてちょっと…」な人にもオススメできます。

 

2番の後、語りを交えてじっくり展開する間奏が個人的に好みです。雰囲気出ています。

 

 

こちらの記事では、Ceuiのもう一つのクラシックカバー曲、「ベアトリーチェX事件」を紹介しています。この曲、Ceuiの曲の中でも一つの到達点と言える20分近くに及ぶ壮大な曲です。Sound horizon好きにも自信を持ってオススメできます。

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ABOUT ME
syro
1984年生まれ。生まれも育ちも長崎市です。 2人の子育てが大変なので、夜中にちまちま記事を書き通勤中と昼休みに曲を聴く日々。 趣味はインドア全般。音楽以外では辛麺と洗濯とトライエースと三島由紀夫と遠藤周作が特に好きです。 好きな作曲家はメンデルスゾーンと葉山拓亮。