今回紹介するのは、ベネズエラのシンフォニック/ゴシックメタルバンド、Nota Profanaの「Fortuna Imperatrix Mundi」。
カール・オルフの《カルミナ・ブラーナ》の一曲、「O Fortuna」をメタルカバーした楽曲です。
2008年リリースの1stアルバム『Violent Whispers』収録。
オルフの「O Fortuna」は彼の代表的で著名な楽曲です。迫力のあるシンプルで明快なコーラスが特長的で、まさしくシンフォニックメタルカバーに相応しい原曲だと思います。
Nota Profanaは2枚のアルバムをリリースしていますが、こちらの『Violent Whispers』の方がオーケストラサウンドが豪華です。そしてサウンドだけでなく展開も超劇的。プログレ化したEPICAといった感じ。私のお気に入りの作品になりました。
こちらはアルバム中の一曲「Haunting memories」。ド派手に曲調が二転三転する凄い曲。ライブめっちゃ楽しそう。バックに構える打楽器隊の迫力が凄いです。ティンパニ超カッコいい。
このNota Profana、元々はドイツのシンフォニックメタルバンドであるHaggardのコピーバンドとして結成されたのが始まりとの事です。Haggardはガチの室内楽オーケストラサウンドをメタルに取り入れたバンドであり、なるほどNota Profanaの音楽性の基盤となっている事が伺えます。
ソプラノ的歌唱を行なうNota ProfanaのヴォーカルであるGaby Kossは、以前そのHaggardのメンバーだった方でもあります。
Haggardはこんな感じ。Nota Profanaよりもフォーク要素が強く、インストパートや緩徐パートも多いですが、かなり良いです。こちらもおススメ。
2004年の3rd『Eppur SiMuove』。
彼女は複数の女性ヴォーカルを擁するのが特長のドイツのメタルバンド、Coronatusに在籍していた事もあります。こちらも私のとても好きなバンド。
2017年の8thアルバム『Secrets of Nature』。華やかな3人リードヴォーカル。
Nota Profanaの他のクラシックカバー曲はこちらで紹介しています。個人的にはこちらの方が好き。合わせてどうぞ。