ハンガリーの作曲家/バイオリニスト、Edvin Marton(エドウィン・マートン)の楽曲、「Sarabande」。ヘンデルの『ハープシコード組曲第2集 第4番』の中の一曲、「サラバンド」をアレンジした楽曲です。
2001年リリースのアルバム『Strings ‘N’ Beats(邦題:氷上のヴァイオリニスト~ストリングス‘n’ビーツ)』収録。リンク先で試聴できます。バイオリンとダンスミュージックを掛け合わせたインスト曲が中心ですが、サラバンドのカバーはVocal付きとなっています。
当時流行していたトランス調のアレンジです。moveの「FLY ME SO HIGH」みたい。
Edvin Martonの「Sarabande」は、トランスに上品な生ヴァイオリンとデュエット歌唱が合わさることで独自の世界観を構築しています。個人的にはかなり好き。
「Sarabande」はフィギュアスケートの小塚崇彦選手のSP曲だったとの事で、映像がありました。instバージョンを使用しています。
このEdvin Marton、フィギュアスケート選手の中で流行っていたようで、トリノ五輪でプルシェンコと一緒に氷上パフォーマンスをしている動画もありました。
ヘンデルの原曲はこちら。数多く作曲されているヘンデルのハープシコード組曲の中でも、特に有名な曲です。厳かな雰囲気の3拍子の舞曲の事を「サラバンド」と呼び、バロック時代の組曲にしばしば登場します。ハープシコードというのはチェンバロの事です。
私がヘンデルの『ハープシコード組曲』で好きなのは、第1週第7番の「パッサカリア」。そのままポップスに使えそうな哀愁あるメロディ。コード進行なんかポルノグラフィティのサウダージのサビにそっくり。
ヘンデルの「サラバンド」の歌付きクロスオーヴァーといえば、TV番組・ニュースステーションのテーマ曲として使用されていたサラ・ブライトマンのカバーが有名です。
彼女の二番煎じ?と思いきや、リリース日を調べてみるとEdvin Martonの方が2年早い。なんと。
こちらはインストですが、Edvin Martinによるヴィヴァルディの「冬」のカバー。ロックドラムと合わせた熱いアレンジです。
「春」のカバーもありました。
こちらは「カルミナ・ブラーナ」。テクノアレンジがかなりチープですが、個人的には好き。