アニメよりもミュージカルが先行する形で展開され、またミュージカルのキャスト俳優がアニメ版の声も手掛ける、新感覚2.5次元舞台/アニメの《少女☆歌劇 レヴュースタァライト》。
アニメでは毎回オーディションという名の決闘があり、舞台となっている演劇学校でトップスターを目指して少女たちの戦いが繰り広げられます。
その決闘がミュージカルアニメになっており、華麗なオーケストラ演奏に乗せて、演者が歌いながら動きまわる派手な演出がこの作品の大きな魅力となっています。
こんな感じです。第一話の決闘シーン。冒頭のメロディが大きく雰囲気を変えてラストのクライマックスで再登場する、三部形式の曲。
舞台の方はこんな感じ。
そんな劇中歌のうちの2曲、「誇りと驕り」「スタァライト」でヴィヴァルディの協奏曲集《四季》の中の2曲、「夏 第3楽章」と「冬 第1楽章」が引用されています。
2018年リリース。
この2曲は同じ作曲家(藤澤慶昌)によって手掛けられており、意図的に同じフレーズを用いているものと思われます。
特に「スタァライト」は最終回のクライマックスで流れる、これまでの集大成的な壮大な楽曲です。
『少女歌劇レビュースタァライト』は、作品全体を通して「温故知新」の精神が根底に流れています。クラシック曲の引用は、そんな作品全体のコンセプトに沿ったものであると考えられます。こちらの記事で詳しく解説しています。合わせてどうぞ。
引用されている2曲はこちら。協奏曲集《四季》の中でも、とりわけ派手でドラマティックな曲です。それぞれ「夏の嵐」と「冬の嵐」を表現した曲。
第1~12番から成る協奏曲集『和声と創意の試み』の第1~4番をまとめて《四季》と呼びます。「第7番 第3楽章」「第8番 第3楽章」等も同じように弦楽器がドラマティックな音色を奏でる曲です。おススメ。
「スタァライト」の冒頭もどこかで聞いたようなフレーズですが…何だっけ…??