メタルサウンドにクラシックや映画音楽の要素を多く取り入れたポーランドのメタルバンドPathfinder。「Pathway To The Moon」でベートーヴェンのピアノソナタ第14番「月光」を引用しています。
2010年リリースの1stアルバム「BEYOND THE SPACE,BEYOND THE TIME」収録。
ちなみにこの「Pathway To The Moon」の前に収録されている曲は「月光」の第1楽章を引用したインスト曲となっており、その後にこの第3楽章を様々なアレンジで引用した「Pathway To The Moon」が流れます。
まずイントロでピアノ&バンドによる「月光」の引用。
間奏では「月光」のフレーズをアレンジしたギターソロの後、続いて登場するピアノも「月光」からの引用です。下記動画の1:05~の部分。
そしてラストにシンセバイオリンとキーボードが再び「月光」のフレーズを演奏し幕は閉じます。
曲全体を通して、高揚感を煽るシンセによるオーケストラサウンド、そしてキメキメのユニゾンや、突然の転調及び曲調の変化など、Linked horizonを彷彿とさせる部分もあります。これは良いぞ…。
こちらは同アルバム収録の「The Lord Of Wolves」。
シンセを始めとして演奏がバタバタしていますが、それはそれでブラストビートやプログレに通じる味があります。バタバタしたシンフォニックメタルパートから、シンプルなスピードメタルに回帰するサビには独特のカタルシスがあります。
管楽器やシンセの主張も強く、プログレ的展開もあるシンフォプログレスピードメタルな一曲。この曲も転調がカッコいいなぁ..。
こちらはアルバム終盤に収録されているアルバムタイトル曲「BEYOND THE SPACE,BEYOND THE TIME」。10分を超える大曲で、オペラ歌唱を行うソプラノ歌手も登場します。クラシカル&ハイテンションで壮大な一曲。
アルバム全体を通してこんなテンションです。とてもおススメの一枚。