劇団「上海太郎舞踏公司B」 のアルバム、「聴くな。~Bravissimo~」。
演劇に合わせて制作された劇中曲「朝ごはん」収録。
2003年リリース。
曲目
青色◎は特によかった曲。
1. ◎交響曲 第5番「朝ごはん」(ベートーヴェン 交響曲第5番)
「運命」第1楽章をアカペラコーラスでしっかりと再現。歌詞は”朝から家族で定食屋に行ったけど何を頼もうか”というもの。しょうもないが時々笑ってしまうのが悔しい。マッタケゴハーン
この前らららクラシックで宮川彬良が「究極のキャッチー曲というのはギャグで使われる」という話をしていたけど、これを聴くと合点がいく。運命のキャッチーさを嫌という程堪能させられる。
劇団員が収録しているため、そこそこ歌のクオリティが高いのも悔しい。
公式Youtube動画を埋め込んでおいてなんだけど、ニコニコ動画でMVを皆でツッコミながら観るのが一番楽しい。
2. Hitomi’s Adventure in Wonderland – 不思議の国のヒトミ -(モーツァルト アイネクライネナハトムジーク)
朝寝坊したヒトミちゃんが学校に遅れてしまい、電車を乗り過ごしたりトイレが漏れそうになったりするワンダーランドアドベンチャーをアカペラコーラスで語り紡ぐ、9分超の大曲。1曲目同様、偉大な作曲家のキャッチーさをイヤでも見せつけられる。
登校中のヒトミちゃんパートと学校の教室パートが交互に入れ替わる展開は結構効果的にスリリングさを増強していて良くできている。そしてヒトミちゃんにかわいい声で結構酷い下ネタ的な事を言わせている。クライマックスはひたすら乳搾りの話。
ニコニコ動画でSound Horizonの新曲とかいうガセタグと共に紹介されていて酷い。
3. ◎愛と麻雀のボレロ(ラヴェル ボレロ)
ボレロのリズムを麻雀の音のサンプリングで再現している、無駄にアイディアとセンスの良いサンプリング曲。本当に無駄にアイディアとセンスが良い。
4. ◎高い声のタコ焼屋のおばちゃん(モーツァルト 夜の女王のアリア)
アカペラコーラス続きのアルバムから、突然ピアノ伴奏のオペラアリアが登場。歌手のクオリティがそこそこ高く、超絶技巧のコロラトゥーラのパートも音程を下げてはいるが、そこそこ歌えている。
ピアノは打ち込み(シンセ?)音源でショボいが、シューベルトの「魔王」のような雰囲気を醸し出すドラマティックな伴奏は正直原曲より断然キャッチー。3分弱で終わってしまうが、正直もっと長く聴きたい。こんなに夜の女王のアリアが良い曲だと思ったのは初めて。歌詞はもうどうでも良い。
5. 雪子(モーツァルト ディベルトメント第17番第3楽章)
いわゆる「モーツァルトのメヌエット」をいつものアカペラコーラスでカバー。さすがにこの曲調はもう飽きた。モーツァルトのメロディに「広告代理店 営業担当 来年は係長」「ムービングファストボール」とか酷いワードを乗せる歌。酷いのは初めからだけど。
相変わらず無駄に男女ともに声が良い。しかしそんな可愛い声から唐突にとんでもない下ネタが飛び出すため油断できない。メジャーシーンに出すのを躊躇うレベルの酷い下ネタ。白日の下に出しては行けないアルバムかもしれない。
6. 風呂屋で(ベートーヴェン 交響曲第9番)
歓喜の歌をアカペラコーラスでカバーした1分程度の小曲。ドイツ語で歌ってると思いきや空耳ソング。
総評
そこそこ上手いアカペラコーラスでクラシック曲を再現するセンスと能力は認めざるを得ません。さすが劇団員です。かなり音楽に精通しているメンバーがいるものと思われます。
歌詞はいわゆる「コミックソング」になりますが、残念ながら何だかんだで笑ってしまう所も多いです。子どものころ大好きだった嘉門達夫を思い出しました。
ちなみに次作の「交響曲第40番 渚にしやがれ」はプレミアが付いています。私は買わないので誰か買ってください。
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