その他編

スパイっぽい曲・怪盗っぽい曲特集

ももいろクローバー「行くぜっ怪盗少女」

スパイ&怪盗要素:D
ももクロ&前山田健一の出世作。サイレンを初めとした多彩なSEと、次々と繰り出される転調が曲のストーリーを推進させる怪盗ソング。一部にビブラフォンとホーンも使用。イントロ&アウトロの最後のキメのフレーズも怪盗っぽい。所々に哀愁のあるシンセと緊迫感には欠けるけど印象的なベースリフも登場し、怪盗感の演出に一役買っている。

曲の一番初めに提示される第1主題的フレーズ(自己紹介)がラストで音程を下げて再登場する所が、「まだまだこれから」な途上感を出していて個人的に好き。


2010年。
ちなみにこの曲のオマージュソングとして制作された、アイドル”チームしゃちほこ”のデビュー曲「恋人はスナイパー」のイントロは、ジェームズボンドのテーマのメロディを引用していると思われます(「しゃちほこよー」の部分)。

 

葉加瀬太郎「The Mission to Complete」

スパイ&怪盗要素:AB
満州国を舞台とした超能力スパイアニメ『閃光のナイトレイド』テーマソング。ジェームスボンドのテーマのオマージュのようなビッグバンドに、オリジナリティのあるバイオリンが乗っかります。
2010年。

 

アルセーヌ(明坂聡美)「美的・エゴイズム」

スパイ&怪盗要素:ACD
PSPアドベンチャーゲーム《探偵オペラ・ミルキィホームズ》のアニメ化に伴い制作されたキャラクターソング。主人公の探偵チームと対立する怪盗団のリーダー。ルパンの名を模している。
作品内では他にも様々なミステリー小説などのパロディネタを織り込んでいるとの事で、このキャラソンも探偵感満点。これでもかとサイレン&ビブラフォン&キメフレーズが活躍。

2010年。

 

その名はスペィド『ダイヤル“S”をまわせ!』

スパイ&怪盗要素:ACD
“お色気スパイ歌謡”をコンセプトにしたアルバム。セリフやジングルを多用し、独自の世界観を構築させている。歌メロも超キャッチ―で、おススメの一枚。私がスパイソングに目覚めたきっかけの作品。


2009年。

 

水樹奈々「MARIA&JOKER」

スパイ&怪盗要素:ACD
歌う声優日本代表。アルバム『ULTIMATE DIAMOND』の1曲目。派手なアレンジ。歌詞の世界観は”恋愛×カジノ×ガンマン”。

イントロなんかモロにルパン三世のパロディ。
2009年。リンク先で試聴できます。

 

東方神起「Secret Game」

スパイ&怪盗要素:B
アルバムのOP曲。イントロがスパイ大作戦のオマージュ。その後に登場する6拍子のモチーフを歌後半のバックトラックで再利用するトラックがカッコいい。


2009年。

SEAMO「ルパン・ザ・ファイヤー」

スパイ&怪盗要素:ACD
ルパン三世のテーマをサンプリングしたHIPHOP曲。アニメキャラのセリフもサンプリングしている。大ネタ過ぎて気恥ずかしい感もあるけど安心して聴ける。フックはオリジナル。MVは本家のアニメを使用。


2009年。

 

馳見”Ace”大地「The Din And Bustle」

スパイ&怪盗要素:ABC
PSP推理アドベンチャーゲーム『探偵 神宮寺三郎 灰とダイヤモンド』OPテーマ。インスト。スパイ大作戦とカウボーイビバップと邦画劇伴をミックスしたような曲調。


2009年。

 

倖田來未:Butterfly

スパイ&怪盗要素:ACD

キューティーハニー的シンセやルパン三世風鍵盤打楽器に大人っぽいジャズ・ファンクを加えて、とにかくセクシー女キャラの要素を入れられるだけぶち込んだ曲。「キューティーハニー」のカバーと合わせて、女怪盗的音楽イメージと”MV>楽曲”の価値観を打ち立てた、平成JPOP史の中でも重要な一曲。


2005年。

 

Janne Da Arc「Black Jack」

スパイ&怪盗要素:ABD
メロディアスV系バンド。男女の駆け引き&ギャンブルがテーマになっており、ルパン三世×カジノ感を演出している。2段サビの後半がスパイ感満載でほぼロイヤルストレートフラッシュ。カジノ風ジャズとV系ロックをうまく融合させた器用な作曲。ヴォーカルソロの楽曲「Black Cherry」も同系統のビッグバンドV系ロックな良い曲。


2004年。

 

佐橋俊彦「RESPECT」

スパイ&怪盗要素:ABC
ロボットアニメ『THE ビッグオー second season』OPテーマ。劇半音楽もオーケストラ満載で、サントラのクオリティも凄い。
007とピンクパンサーのテーマを合わせたような曲…と思いきや、どうやら『謎の円盤UFO』という、イギリスの70年代SFドラマのテーマソングに酷似しているらしい。

 

ポルノグラフィティ:敵はどこだ?

スパイ&怪盗要素:AD
アルバム《雲をも掴む民》の1曲目。傭兵ガンマンの葛藤を描いた曲。
ビブラフォンソロのフレーズを初めとして、もっと重くできるだろうにあえてシリアスさを抑えて軽快に仕上げている。内向性とポップネスの狭間で揺れるアルバムの方向性を象徴するような1曲。間奏のカントリーっぽいギターは007的。アウトロでホーンセクションが登場。

2002年。

 

FLAME「VENUS」

スパイ&怪盗要素:AD
男性アイドルグループ。銃声から始まり、緊張感のあるベースリフで引っ張る。ラストにも銃声が鳴る。おそらくハートを撃ち抜かれた音と思われる。勝手にハートを盗まれそうになっている男の心象を歌った歌詞はツッコミ所満載だが何故か憎めない。イントロのフレーズはジェームズボンドのテーマに類似。


2003年。

 

THE SEATBELTS「Tank!」

スパイ&怪盗要素:ABC
SFハードボイルドTVアニメ《カウボーイビバップ》OPテーマ。インスト。作曲家菅野よう子の代表曲の一つ。冒頭から曲を引っ張るベースリフが印象的。キメだらけの演奏といい、何から何までとにかくカッコつけまくってるけどやっぱりカッコいい。


1998年。

 

Pizzicato Five 『女王陛下のピチカート・ファイブ』

スパイ&怪盗要素:ABCD
渋谷系ミュージックのレジェンドグループ。“架空のスパイ映画のサウンドトラック”というコンセプトのアルバム。
ストーリー仕立てでめくるめく展開を見せ、Aメロのコード進行は完全に「ジェームズ・ボンドのテーマ」のオマージュな「スパイ対スパイ」を初め、とにかくスパイ要素満載。野宮真紀が加入する前の作品なので、メインボーカルは田島貴男。

ここまでこのページを見てくれたあなたにはきっと刺さる、マストバイの一枚。
1989年。

 

終わりに

この記事を制作するにあたって様々な曲を沢山聴きこみましたが、気付きとして今回挙げた4つの要素に加えて、“フルートによる抒情的な旋律”を使用している楽曲も多かったです。元祖は『ルパン三世 愛のテーマ』でしょうか。

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ABOUT ME
syro
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syro:生まれも育ちも長崎市です。二児の子育て中。 趣味はインドア全般。音楽以外ではスマホ収集とトライエースと三島由紀夫と遠藤周作が特に好きです。 好きな作曲家はメンデルスゾーンと葉山拓亮。

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