プロコフィエフ

《ロメオとジュリエット》より「モンタギュー家とキュピレット家」/ロビー・ウィリアムズ「Party Like A Russian」

イギリスの国民的ポップス・グループ”テイク・ザット”の元メンバーでもある、シンガーソングライターRobbie Williams(ロビー・ウィリアムズ)。楽曲「Party Like A Russian」で、プロコフィエフの《ロメオとジュリエット》より「モンタギュー家とキュピレット家」を大々的に引用しています。


2016年リリース『The Heavy Entertainment Show』収録。派手な管楽器が鳴り響く1曲目のタイトルチューンから2曲目の「Party Like A Russian」へ続く流れがたまりません。まぁ洋楽あるあるの”3曲目から突然地味になるアルバム”ですが…。

 

様々なパートを挟みながら何度も主題のパートをリフレインさせる、ロンド風の曲展開がとても面白い、アルバムタイトル曲の「The Heavy Entertainment Show」。

 

「Party Like A Russian」はロシアの作曲家であるプロコフィエフの「モンタギュー家とキュピレット家」のメロデイに、ロシアの富裕層“オリガルヒ”をテーマにした歌詞を乗せた楽曲です。

 

ソ連崩壊後、ロシアは国が所有していた資源や事業などを民営化しました。その際に当時の政権とのコネクションにより、石油やガス等の資源を始めとした様々な事業を手にし巨万の富を築いた一部の財閥的存在があり、その人たちを”オリガルヒ”と呼ぶそうです。

ロビー・ウィリアムズ本人が、ロシアの石油王のパーティに出席した事がきっかけで生まれた歌と言われており、歌詞・ミュージックビデオ共に、ロシアの富裕層を風刺した作品となっています。

 

それにしても、ロシアのクラシックをサンプリングした楽曲は、メッセージ性の強い引用が多いですね…。

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プロコフィエフの原曲はこちら。

こちらの楽曲紹介記事で原曲については詳しく書いています。ぜひ合わせてお一読ください。

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syro:生まれも育ちも長崎市です。二児の子育て中。 趣味はインドア全般。音楽以外ではスマホ収集とトライエースと三島由紀夫と遠藤周作が特に好きです。 好きな作曲家はメンデルスゾーンと葉山拓亮。

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