日本のシンフォニックメタルバンドLIV MOON(リブムーン)。「死の舞踏~ディエス イレ~」という楽曲で、リストの「死の舞踏」を引用しています。
2011年リリースのアルバム「GOLDEN MOON」収録。リンク先で試聴できます。他にもバッハの「小フーガ ト短調」「インベンション4番」をイントロに使用した曲も収録されています。
AKANE LIVによる変幻自在な歌唱にキーボードによる多彩なオーケストレーション、程よく重厚なギターが絡み合うシンフォニックバンドサウンドです。インダストリアルロック成分も強め。
私が気に入っているのは、本格派なバンド&ヴォーカルで3/8拍子の霜月はるかのようなメロディを歌う、ジャパニーズファンタジー風インダストリアル民謡ロックの「命の森」。まさしくLIV MOONにしか作れないサウンド。
こちらがイントロで「インベンション4番」を引用している「Black ruby」。
「死の舞踏~ディエス イレ~」はミドルテンポのシンフォニックメタル曲です。
イントロ及びサビのメロディで「死の舞踏」の主題を引用しています。イントロのブラストビートは、原曲とは違う形でおどろおどろしさを演出しています。
またラストのサビではバックで激しいピアノのアルペジオが流れます。この”主題のバックでピアノのアルペジオが流れる”アレンジは原曲のラストと同様です。
リストの原曲はこちら。
正式には「死の舞踏-『怒りの日』によるパラフレーズ」という曲名であり、グレゴリオ聖歌の「怒りの日(ディエス・イレ)」のメロディを使用しています。
厳かで印象的な旋律です。
クラシックで「死の舞踏」というと、サン=サーンスの「死の舞踏」も有名です。リストとは全く異なる雰囲気ですが、まさしく「舞踏曲」と言った感じの、今どきの映画音楽のような雰囲気の曲。私のお気に入りの一曲です。
ちなみにLIV MOONのベストアルバムには、「オペラ座の怪人」のカバーも収録されています。期待を裏切らない、重厚なシンフォニックメタルにアレンジされています。
ヴォーカル”AKANE LIV”ソロのクラシックカバーアルバムはこちらの記事で紹介。