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アメリカのラッパーRah Diggaの楽曲「The Last Word」。ヴェルディによるオペラ《運命の力》の序曲をサンプリングしています。
2000年の1stアルバム『Dirty Harriet』収録。
このアルバム、バロック時代の作曲家ラモーの新クラヴサン組曲をサンプリングした曲も収録されています。こちらの記事で紹介しています。
『新クラヴサン組曲集 第1番(第4組曲)』より「ガヴォットと6つのドゥーブル(変奏)」/Rah Digga「Curtains」アメリカのラッパーRah Digga。彼女の楽曲「Curtains」は、バロック時代のフランスの作曲家、ジャン=フィリップ・ラモーの「ガ...
他のアルバム曲はこんな感じ。古き良き2000年代HIPHOP。
「The Last Word」で共演しているOutsidazはアメリカのHIPHOPグループ。彼らの楽曲「I’m Leavin’ 」では逆にRah Diggaを招待しています。これがまた、アコーディオンをメインに据えたラテン風味のメロウな良い曲。
ヴェルディによる原曲はこちら。サンプリングしている箇所は0:45~。
厳かで迫力のある序奏の後に続く、哀愁のある管楽器によるメロディ。その後もめくるめく劇的な展開で一気に聴かせる8分の曲。3時間近くに渡るオペラ本編を包括しているような一曲。単独で演奏される事も多い、割と有名な曲です。とてもドラマティックで、私も大好きな曲。
このサンプリングされているメロディ、オペラの終盤で歌曲として登場します。序曲の初めに初登場したメロディですが、それは本編の悲劇的な結末を暗示するものだったと、ここで気付かされるのです。
フランスのニューエイジユニットeRaもこの曲をカバーしています。こちらの記事で紹介しています。
eRa「Classics」フランスのギタリスト、エリック・レヴィを中心とした、ニューエイジ音楽ユニットeRa(イーラ)のクラシックカバーアルバム第1弾。
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イマイチ盛り上げりに欠ける《運命の力》本編ですが、ラストのクライマックスはスリリングでめちゃカッコいいです。レクイエムで見せた黒ヴェルディを存分に味わえます。
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