イングランド出身のプログレッシブロックバンド、ルネッサンス(Renaissance)。
1974年リリースのアルバム、『運命のカード』収録の曲「冷たい世界(Cold Is Being)」で、アルビノーニのアダージョをカバーしています。
アルバム「運命のカード(Turn Of The Cards)」は、イギリスのフォークロアの雰囲気にピアノや管弦楽とプログレッシブロックが合わさったサウンドであり、牧歌的でありながらも気品があり、それでいてプログレ的面白さも含んだ独自の空気感を醸し出しています。
上品だけどキャッチーで聴きやすいプログレ。凄く良いです。
いつも思いますが、プログレッシブロックは有名所になる程案外聴き辛いです。もっと現代日本人に合ったバンドやアルバムがたくさんあるのに…。
アルバムの5曲目に収録されている「冷たい世界(Cold Is Being)」は、オルガン1台の伴奏に乗せてボーカルのアニー・ハズラムが歌い上げる曲。オルガンの厳かな音色も歌声も最高です。
このルネッサンスのヴォーカルであるアニー・ハズラムはその後ソロデビューし、クラシックカバーアルバム「Still Life」をリリースします。こちらもこのサイトで紹介しています。ロイヤルフィルハーモニー管弦楽団と共演している名盤です。
アルビノーニのアダージョ
「アルビノーニのアダージョ」は、20世紀に音楽学者のジャゾットにより発表されました。18世紀の作曲家であるアルビノーニの曲をベースに作ったというこの曲は「アルビノーニのアダージョ」として親しまれてきました。
しかし後にこの曲は、ジャゾットの完全なオリジナルである事が判明し、現在はジャゾットの曲であるというのが通説です。
聴いてみると、バロック時代の宗教音楽のようなメロディもそこかしこにありますが、全体的な雰囲気は今風な印象を受けます。現代の楽器を使用している影響もあるでしょうが…。
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