シューマン

交響曲第4番 / Jedi Mind Tricks「And So It Burns」

アメリカのヒップホップグループ、Jedi Mind Tricks(ジェダイ マインド トリックス)

「And So It Burns」で、シューマンの《交響曲第4番》をサンプリングしています。


2004年リリースのアルバム『Legacy Of Blood』収録。

 

シューマンの《交響曲第4番》は、妻のクララの誕生日にプレゼントとして贈られた曲と言われています。

クララは当時活躍したピアニストで、作曲家としても非凡な才能を持っており、夫のシューマンと共作で作曲もしていました。シューマンを語る際には必ず登場する人物です。

 

今回の引用箇所は第1楽章。こちらの動画の2:15~。

シューマンの《交響曲第4番》は、“アタッカ”という技法が用いられています。

ヒップホップ的に言えば“NON-STOP-MIX”のようなものであり、各楽章の間に休みを置かず、連続的に続けて演奏されます。そのため緊張感を保ったまま曲全体を聴くことができ、また緩徐楽章⇒激しい楽章への繋がりがとてもドラマティックになります。

解りやすいのは第2楽章⇒第3楽章への繋ぎの部分。上記動画で14:00~。14:30辺りで第3楽章へ切り替わります。

第3楽章(14:30~)は大変メロディアスで劇的な楽章です。おススメ。

またこの《交響曲第4番》は、各楽章間のアタッカだけでは無く、同一楽章中での緩急も激しい曲です。突然激しい曲調にスイッチする場面も多く、とてもインパクトがあり刺激的な交響曲となっています。

 

 

ちなみに同アルバム収録の「On The Eve Of War」も派手なストリングスが印象的なトラックですが、こちらはクラシック・クロスオーヴァーの第一人者の一人であるアディエマスのカール・ジェンキンスの楽曲「Palladio」をサンプリングしています。TVのCMでも使用されていたので知っている方も多いはず。

 

Jedi Mind Tricksは、他にも多くのクラシカルな曲を発表しています。こちらの記事で紹介しています。合わせてお読みください。

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syro:生まれも育ちも長崎市です。二児の子育て中。 趣味はインドア全般。音楽以外ではスマホ収集とトライエースと三島由紀夫と遠藤周作が特に好きです。 好きな作曲家はメンデルスゾーンと葉山拓亮。

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