バッハ

管弦楽組曲第2番より「バディネリー」/Yngwie Malmsteen「NO MERCY」

イングウェイ・マルムスティーンの「NO MERCY」。バッハの管弦楽組曲第2番の内の1曲、「バディネリ」をカバーしています。

 

1992年にリリースされた同曲収録アルバム「Fire & Ice」は、海外アーティスト初の”オリコン初登場1位”になった記念すべきアルバムです。日本でも売れました。

 ジャケットがです私は大好きですが、皆さんはいかがでしょうか。

 

イングウェイ・マルムスティーン

イングウェイ・マルムスティーンはスウェーデン出身のギタリストで、ハードロックとクラシックを融合させたサウンドの開拓者です。いわゆる「ネオクラシカルメタル」の先駆けでもあります。

クラシック風のフレーズを速弾きギターで弾き倒します。

 

オーケストラと共演したアルバム、エレクトリック・ギターとオーケストラのための協奏組曲 変ホ短調「新世紀」』というのもあります。

アルバム1枚通して終始こんな感じです。

ギターが主役のコンチェルト。斬新です。個人的にはオーケストラのみorボーカル付で聴きたかったですが…。

 

 

ソロ名義で作品を発表していますが、何度もメンバーチェンジを繰り返しながらのバンドスタイルです。基本的にはちゃんとヴォーカルもいます。

 

デビューからクラシック的メロディ・コードの美しい曲を発表してきたイングウェイですが、徐々にハードロック色が強くなっていきます。今回紹介しているアルバム「Fire & Ice」はそんなイングウェイの過渡期にあたるアルバムです。ミドルテンポのハードロック曲が比較的多い作風となっています。

 

 

 

バディネリー

原曲の「バディネリー」視聴はこちら。

バッハの管弦楽組曲2番のラストである7曲目に配置されています。ラストのラストに超名曲。管弦楽組曲2番は他の曲も良いです。管弦楽組曲2番は全7曲20分と程よい長さでもあり、ザ・バロック音楽という雰囲気なのでバロック入門にもおすすめ。

 

「バディネリー」はwikipediaには2/4拍子と説明されていますが、これは2/4拍子と言えるのでしょうか?3拍と2拍が入り混じって結果的に拍数は4の倍数で収まっているという感じの変拍子的リズムです。複雑なのに超キャッチー。

 

ちなみに管弦楽組曲第3番の2曲目「エール」がG線上のアリアのオリジナル曲として有名です。

 

「NO MERCY」はイングウェイの曲の中でもメタル的なアプローチ色の強い曲で、太いギターリフのスピード感がある曲です。ボーカルも程よいハイトーンボイス。メロスピ的クサさはありますが、古臭さはありません。

 

「バディネリ」のパートは曲の中盤の間奏で突如挿入されます。突然登場するオーケストラと共にイングウェイのギターがドラマティックなメロディを奏でます。

 

原曲の「バディネリ」も素晴らしい曲なのですが、バロック時代の曲なのでそこまで派手さのない小曲といった感じです。その点「NO MERCY」は骨太のサウンドで劇的にバディネリを再現しています。こちらの音に慣れると原曲が物足りなくなります。

 

ちなみに私のバディネリーとの出会いは、スーパーファミコンのゲームソフト「ハーメルンのバイオリン弾き」です。

このプレイ動画の16:00~。 アクションゲームですが、ステージBGMにバディネリーが使用されています。当時クラシックにほとんど興味がなかった私でも度肝を抜かれる名旋律でした。ちなみに他にもバッハの「主よ、人の望みの喜びよ」やチャイコフスキーの「くるみ割り人形 序曲」、モーツァルト「交響曲第25番」等クラシックの名曲が使用されています。選曲が素晴らしいです。

 

 

私の大のお気に入りの《管弦楽組曲第2番》そして《バディネリー》。よくぞカバーしてくれました。このサイトでバディネリが紹介できて良かった。

ABOUT ME
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syro:生まれも育ちも長崎市です。二児の子育て中。 趣味はインドア全般。音楽以外ではスマホ収集とトライエースと三島由紀夫と遠藤周作が特に好きです。 好きな作曲家はメンデルスゾーンと葉山拓亮。

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