クラシック編

クニッペル「交響曲第4番《コムソモール戦士の詩》」とポーリュシカ・ポーレのカバー曲

ポップス・ダンスミュージック系カバー

Olga Koslowa「Polyushko-Pole」

ロシアの歌手。「モスクワの夕べ」「カリンカ」「カチューシャ」など有名なロシア民謡を、民謡的な音色やリズムは残したままEDMやユーロ・トランスなど様々なダンスミュージックにアレンジした、まさに現代版踊れるロシア舞曲。
2013年の作品。おススメは軽快な四つ打ちジャズナンバーの「sasha」。

Halkların Devrim Marşları「Polyushka Polye」

様々な国の革命歌・軍歌を集め、オーケストラ&バンドサウンドと合唱でアレンジしたらしい、トルコのアーティストによる異色の作品。意外といい感じのアレンジで聴きごたえがあります。

ちなみに各曲解説すると、1&2:オリジナル曲(もちろん革命歌)3:ロシア赤軍歌「赤軍に勝るものなし」をアレンジしたオーストリア軍歌4:ソ連の元国歌でもある社会主義革命歌「インターナショナル」5:ロシア軍歌「パルチザン(谷を越え丘を越え)6:ポーリシュカ・ポーレ7:チリの革命歌「We Will Win」らしいです。

James Durst「Polyushka Polye」


アメリカのミュージシャン。様々な国の民謡をカントリー/ニューフォークにアレンジ。
2013年の作品。ちなみに「さくらさくら」も収録されています(17曲目)が、大変残念なタイトル&大変残念な日本語歌詞になっています。そういうコンセプトのフォーク・リバイバル作品なのでしょうか。

 

Ahmet Koç「Polyushka Polye」

トルコの民族楽器バグラマの演奏家によるカバー。アラブ音楽をダンサブルにしたようなトルコらしいポップなアレンジ。ラテン音楽ぽさもあります。インストアルバムですがポップで聴きやすい作品です。
2007年の作品。

Ermitage「Poljushka」

楽曲「ジンギスカン」で有名な音楽グループ”ジンギスカン”メンバーのレスリー・マンドキのプロデュース。ロシアの伝統音楽をニューエイジ風にアレンジしたアルバム。
1998年リリース『Russian memories』。プロコフィエフの「キージェ中尉」を引用したスティングの「Russians」カバーも収録。

 

origa「ポーリュシカ・ポーレ」


1998年にTVドラマ『青の時代』主題歌としてカバーされた楽曲。千住明編曲。

ロシア出身の歌手origaは、他にも姫神・菅野よう子等とミステリアスな雰囲気の楽曲を数多く発表しています。TVアニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』主題歌「Inner Universe」も有名。

仲雅美「ポーリュシカ・ポーレ」


昭和の俳優兼歌手。当時大ヒットしたらしい、貴重な日本語カバー曲。
1971年の作品。

 

 

とてもキャッチーで、勇ましくも切ない面も併せ持つ「ポーリシュカ・ポーレ」のメロディ。様々なカバー曲でその旋律をしっかり耳に馴染ませた後、再びクニッペルの原曲を聴いてみましょう。きっと初めとは違った聴こえ方になっていて、より原曲が好きになれたのではないかと思います。

大作傾向&暗い雰囲気&掴みどころのないメロディ等から、取っつきにくい側面のあるロシアンクラシック。この「交響曲第4番《コムソモール戦士の詩》」を入口にしてみてはいかがでしょうか?
数少ない貴重な音源。

カップリングされている、グリエール『The Red Poppy(赤いけしの花)』も『コムソモール戦士の歌』と同じくらいおススメ。
派手で軽快な変拍子の第一楽章、美しくもキュートなメロディの緩徐楽章の第二楽章、壮大かつロマンチックな中間部の第三楽章、ロシア民謡調のメロディを取り入れたキャッチーな第四楽章、美しいワルツ→軽快&ポップな舞曲で閉める第五、六楽章と面白い曲。

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syro:生まれも育ちも長崎市です。二児の子育て中。 趣味はインドア全般。音楽以外ではスマホ収集とトライエースと三島由紀夫と遠藤周作が特に好きです。 好きな作曲家はメンデルスゾーンと葉山拓亮。

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