ショパン

24のプレリュード 第20番/エステル「Changes is coming」

イギリスのラッパー/歌手のEstelle(エステル)。デビューアルバム『18th Day』収録の「Changes is coming」ショパンの「24のプレリュード 第20番」をサンプリングしています。


2004年リリース。

 

 

ショパンの原曲はこちら。ショパンにしては珍しく、マイナーでメロディアスな曲。

『24のプレリュード(前奏曲)』は、24曲全てが違う調で作曲されている、バッハの平均律クラヴィーアと同様のコンセプトを持った作品です。

今回使用されている20番はハ短調で構成されており、24曲のプレリュードの中でも、とても暗い雰囲気を持った曲で、「葬送」の異名を持ちます。

 

美しくも暗いメロディは人気があり、ラフマニノフがこの曲を引用した「ショパンの主題による変奏曲」という曲を作曲しています。


 

エステルの「Changes is coming」は、そんなショパンの印象的な旋律をシンセでサンプリングしており、原曲からはだいぶ雰囲気を変えたトラックに仕上がっています。選曲がナイス。マイナーでかっこええなぁ。

 

 

Estelleはカニエ・ウエストと共演した、2008年リリースの曲「American Boy」でグラミー賞最優秀歌曲賞を受賞するなど、有名になりました。


「Changes is coming」は、そんなEstelleがブレイクする前の曲です。

 

しかしHIPHOP/R&B系って、売れる前のデビュー時にクラシックを元ネタにしている人が多い。やっぱりインパクトがあるからでしょうか。

 

以下の曲は全てデビュー作でのクラシックサンプリング。多いなぁ…。

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syro:生まれも育ちも長崎市です。二児の子育て中。 趣味はインドア全般。音楽以外ではスマホ収集とトライエースと三島由紀夫と遠藤周作が特に好きです。 好きな作曲家はメンデルスゾーンと葉山拓亮。

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