プロコフィエフ

組曲《キージェ中尉》より「ロマンス」/スティング「Russians」

イギリスの有名ロックバンド「ポリス(The Police)」の活動休止後、ソロデビューした歌手のスティング(Sting)

アルバム『ブルータートルの夢』収録の曲、「ラシアンズ(Russians)」プロコフィエフ組曲《キージェ中尉》の中の1曲「ロマンス」をアレンジした曲です。


1985年リリース。

「Russians」は冷戦をテーマにした曲です。政治家主導で一触即発の状態になっている状況を批判した歌となっています。

“ロシア人だって同じ倫理観を持った人間であり、対立する必要などないのだ”というメッセージを、ロシアの作曲家を引用する事で表現しています。

重厚なアレンジ・エモーショナルなヴォーカルと相まって、とてもシリアスでメッセージ性の強い歌です。ぜひ歌詞をご一読ください。

 

この「Russians」、ロシアのニューエイジユニット、Ermitageによってカバーもされています。

楽曲「ジンギスカン」で有名な音楽グループ”ジンギスカン”のメンバー、レスリー・マンドキのプロデュース。
1998年リリース『Russian memories』収録。ロシアの伝統音楽をニューエイジ風にアレンジしたアルバム。反戦歌である「Russian」と、ソ連軍歌の「ポーリュシカ・ポーレ」が両方収録されているという不思議な選曲。意図的なものなのでしょうか。

 

原曲組曲《キージェ中尉(Lieutenant Kijé)》は、プロコフィエフが映画用に書いた曲を演奏会用に編曲した、全5曲から成る組曲です。動画はこちら。4:00~から、引用部分である2曲目の「ロマンス」が始まります。

「ロマンス」はバリトン独唱付き版と管弦楽版とがあり、この動画は前者です。

 

 

またこちらはクラシックではないのですが、スティングは、オーケストラアレンジのセルフカバーアルバム「シンフォニシティ(Symphonicities)」を2010年にリリースしています。

この動画は私がとても気に入っている「Every Little Thing She Does Id Magic」のオーケストラバージョン。大変劇的でかっこよく仕上がっています。

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syro:生まれも育ちも長崎市です。二児の子育て中。 趣味はインドア全般。音楽以外ではスマホ収集とトライエースと三島由紀夫と遠藤周作が特に好きです。 好きな作曲家はメンデルスゾーンと葉山拓亮。