レクイエム・新世界より/リュダクリス「Coming 2 America」
2曲をサンプリングし、メドレー形式で交互にループさせる曲。”アメリカ南部”出身であるというLudacrisのアイデンティティが、この2曲を引用した背景にたっぷりと込められています。サウス・ヒップホップの名曲。

バッハ:トッカータとフーガ ニ短調/EMINEM「Brainless」
いわずとしれた白人ラッパー世界代表。アルバム「The Marchal Mothers LP 2」収録。

グノー:操り人形の葬送行進曲/EMINEM「Alfred’s Theme」
2021年のアルバム『Music To Be Murdered By – Side B』収録。アルバム全体のコンセプトである、ヒッチコックのテーマをサンプリング。コミカル&ちょっとホラーな曲。

ワーグナー:歌劇《ローエングリン》より「婚礼の合唱」/OUTKAST「Ms. Jackson」
アメリカのヒップホップデュオ。”破局した交際関係を振り返る”というシチュエーションを、「婚礼の合唱」を引用する事で表現している曲。

ベルリオーズ:《幻想交響曲》より「魔女の夜宴の夢」/Juelz Santana「The Second Coming」
アメリカのラッパー。グレゴリオ聖歌「怒りの日」のメロディを引用した部分をサンプリング。トラックがとにかくマジカッコいいです。

モーツァルト:交響曲第40番 / EDMD「K.I.M.」
アメリカのHIPHOPグループ。有名な第1楽章ではなく、第3楽章をサンプリング。

ショスタコーヴィチ『交響曲第7番「レニングラード」』/Peter Fox「Alles Neu」
ドイツのアーティスト。メッセージ性の強いサンプリング曲。引用曲の背景と、アーティストの背景を知る事で曲への理解がより深まります。

ショスタコーヴィチ『交響曲第7番「レニングラード」』/Plan B「iLL Manors」
イギリスのラッパー。先述の曲と同じ音源をサンプリングした曲。ブレイクビーツ風のトラックがカッコいい。

ショスタコーヴィチ:交響曲第10番/Suspekt「Du Ikk Sej, Din Pik Er Ikk Lang, Vi Skyder Dig」
デンマークのHIPHOPグループ。短2度の上下を繰り返すショスタコーヴィチの動機をループさせる事で、力強さと不安感を演出したドープなトラック。中盤の盛り上がりが凄い。

プロコフィエフ:カンタータ《アレクサンドル・ネフスキー》より「氷上の戦い」/Nach Scratch「Rimas Invencibles」
スペインのラッパー。スペイン語のラップとロシア音楽による化学反応。良い曲。

バッハ:ブランデンブルグ協奏曲/Xzibit, Dr. Dre「Symphony In X Major」
原曲のイメージをガラリと変える、ダークなサンプリング曲。

フォーレ:パヴァーヌ/Xzibit「Paparazzi」
いかついギャングスタ系のわりに、お上品なクラシックばかりを引用するイグジビットさん。メランコリックなトラックの出来が素晴らしいです。

モーツァルト:『レクイエム』より「涙の日」/Tech N9NE「Lacrymosa」
アメリカのラッパー。他にも映画音楽等をサンプリングしたクラシカルなHIPHOP曲多数あり。記事内で紹介しています。

モーツァルト:レクイエム/Apashe「REQUIEM」
カナダのエレクトロミュージシャン。レクイエムより「introitus」「Dies Irae」「Lacrymosa」を抜粋し、EDMアレンジしたEP。

ホルスト:組曲《惑星》より「金星」/Dabrye「Air (feat. Doom)」
アメリカのエレクトロ・ミュージシャンによるHIPHOPプロジェクト。金星のミステリアスなメロディを、浮遊感のあるテクノアレンジで表現した名トラック。おススメの一曲。

メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 / Speaker Knockerz「Yo Racks」
19歳で亡くなったアメリカのラッパー。
有名な冒頭のバイオリンソロでは無く、他の部分をサンプリングしている珍しい曲。同アルバム収録のHIPHOP組曲「Rico Story」と合わせてどうぞ。

メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調/Tha Trickaz「IDynamite」
フランスのエレクトロミュージシャン。メンデルスゾーンをサンプリングした派手なEDM曲。

プロコフィエフ:《ロメオとジュリエット》より「モンタギュー家とキュピレット家」/The Qemists「GOT ONE LIFE」
ドラムンベース×ヒップホップ×クラシック。他の曲もカッコいいので、収録アルバム丸ごともおススメ。

オルフ:カルミナ・ブラーナ/Nas「Hate Me Now」
スターにのし上がったNasの栄光と苦悩がカルミナ・ブラーナに込められています。

ベートーヴェン:エリーゼのために/Nas「I CAN」
Nasのサンプリング曲は、しっかり原曲の背景を踏まえた上でクラシック曲をサンプリングしており、深みがあります。

ショパン:革命のエチュード/Nas「A Queens Story」
後半で「革命」を引用したパートが登場。しかし、それ以上に前半のオリジナルのトラックが超かっこいい。おススメの一曲。

ショパン:24のプレリュード 第20番/Estelle「Changes is coming」
イギリスのラッパー/歌手。暗くも美しいショパンの旋律をシンセでサンプリングした名曲。

ショパン:24のプレリュード 第4番/Suprême NTM「That’s My People」
フランスのグループ。ショパンをハードコア系HIPHOPにしてしまうセンスが凄い。

プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番/Mafia Trece「Je plaide pour la rue」
フランスのヒップホップグループ。第3楽章をサンプリング。原曲のピアノ協奏曲第2番はお勧めの一曲。

ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」/ブラック・アイド・ピーズ「My Humps」
アメリカのヒップホップグループ。大ヒットアルバム「Monkey Business」収録。

モーツァルト:弦楽四重奏曲第21番/Clean Bandit「Mozart’s House」
曲ごとにゲストアーティストをフィーチャーするスタイルのグループ、クリーン・バンディットの曲。90年代テクノ×ヒップホップ×クラシック。

モーツァルト:オペラ≪魔笛≫より「夜の女王のアリア」/ケリス「Like You」
アメリカの歌手。Nasの元嫁。超絶技巧のコロラトゥーラの部分をサンプリングした曲。

リスト:交響詩「前奏曲(レ・プレリュード)」/ Killah Priest「Maccabean Revolt」
アメリカのラッパー。原曲の美しい上澄みを切り取り、ユダヤ教をテーマにしたリリックの世界観と合わせて神秘的な曲に仕上げています。名曲。

チャイコフスキー:《くるみ割り人形》より「金平糖の踊り」/ Lunaman「Nutcracka」
ベルギーのHIPHOPアーティスト。《白鳥の湖》の「情景」をサンプリングした曲も一緒に紹介しています。

ビゼー:アルルの女 / Dj Static「Mr. Fantastic」
デンマークのDJ兼プロデューサー。
ブレイクダンスの世界大会である、”Battle of the Year(バトルオブザイヤー・BOTY)”の2000年大会のサントラに収録。

モーツァルト:交響曲第40番/Mario&Nesty「Never Say Goodbye」
韓国ドラマ《マイガール》サウンドトラックに収録。韓流歌謡HIPHOP。

Devlin(デブリン)
イギリスのラッパー。クラシックサンプリングではないですが、オーケストラをフィーチャーしたトラックは超劇的でカッコいいです。

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